本日から秋期検定試験申込開始。重点事項と新分野例題掲載 - 一般社団法人日本医療通訳協会

お知らせ

本日から秋期検定試験申込開始。重点事項と新分野例題掲載

2019/09/02

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【10月20日実施の医療通訳技能検定1次試験の内容に関する留意事項について】

2019年秋期医療通訳技能検定1次試験(英語・中国語)については下記の点にご留意ください。なお、ベトナム語および韓国語については中国語の、スペイン語の試験問題については英語の試験問題と同様の形式が適用されます。

1)画像問題については、循環器および感覚器の中からそれぞれ1つの部位に関する出題となります。出題形式は、各部位の名称について英語問題は英語から、中国語問題は日本語からの選択問題となります。前回と異なり、両言語ともすべて選択問題となり記述部分は含まれません。厚生労働省(以下、厚労省)医療通訳テキスト単語集「人体各器官名称」から出題されます。
2)用語に関する問題については、前回同様、英語は選択問題となりますが、中国語はすべて記述問題となります。疾患、薬剤の他、各器官、検査、症状、関連用語などについて、厚労省医療通訳テキスト単語集から幅広く出題されます。
3)解剖学(一部簡単な生理学を含む)については、生殖器、内分泌系、呼吸器、循環器、感覚器、骨格系など、身体の各部位・器官の構造や機能、関連用語について幅広い範囲から出題されます。出題形式は正誤問題(両言語とも日本語で出題)、および用語について関連のある記述を選ぶ問題(英語は用語・記述とも英語で、中国語は用語・記述とも中国語で出題)となります。前回と異なり、日本語による穴埋め問題(記述式)は出題されません。
4)病理については、疾患や病態に関する選択問題(英語は英語で、中国語は日本語で出題)、および英語問題は「急性気管支炎」に関する和文英訳、中国語問題は時事的な話題に関する中文和訳問題が出題されます。前回と異なり、英文和訳および和文中訳問題は出題されません。選択問題で取り上げる疾患名は厚労省医療通訳テキスト単語集「病名に関する用語」から出題されます。
5)検査については、心電図検査、眼圧検査、胎児心拍数モニタリング、X線検査、細胞診検査、PET検査、上部消化管内視鏡検査、画像検査、腫瘍マーカー、生理検査、検体検査などに関する日本語の正誤問題が出題されます。
6)前回の「日本の医療制度」(前回は正誤問題、今回は選択問題で出題)および「医療通訳者の職業倫理」(前回と同様に記述を伴う正誤問題ですが、今回から記述部分については全受検生が日本語のみを使用し、要点のみ簡潔に解答することが求められます。更に今回から「行動規範」に関する選択問題も加わります。)に関する問題に加え、今回から「通訳理論と実技」(選択問題)、「倫理とコミュニケーション」(選択問題および正誤問題)が出題されます。
「日本の医療制度」については厚労省医療通訳テキスト(平成25年度版)p.123-145「日本の医療制度に関する基礎知識」が、また「通訳理論と実技」および「倫理とコミュニケーション」については同テキスト(平成29年度版)p.13-93、95-170が出題範囲となります。

なお、今回の2次試験(面接試験)より辞書(電子辞書等市販のものに限る、また「単語帳」およびそれに類似した機能の使用は不可とする)の持ち込みを可とします。


◾️新分野の問題(問9~問11)のサンプルは下記の通りです。参考にしてください。

なお、「通訳理論と技術」「倫理とコミュニケーション」「職業倫理、行動規範」の出題増に伴い、従来の翻訳問題の問7と問8が、英語は和文英訳のみ、中国語は中文和訳のみとなり、新たに問7となります。
ベトナム語、韓国語およびスペイン語の翻訳問題は留意事項に記した通りベースとなる問題に準じます。
また、翻訳問題が問7のみになったことにより、従来の問9が問8になります。問9~問11が新分野の問題となり、従来の問10は問12となります。

問9(「通訳理論と技術」の問題) ※問題数10

次の文中の(   )内に入る言葉を下の選択肢から選び記号で書き入れなさい。

通訳は方式や形態により数種類に区分されている。そのうち話者の発話とほぼ同時に訳出を行う形態の通訳で、特に多言語間通訳が行われる国際会議などで多用されている通訳のことを(   )という。

ア 会議通訳 イ 医療通訳
ウ 同時通訳 エ 逐次通訳

解答 ウ

問10 (「職業倫理、行動規範」の問題)※問題数10

次の医療通訳者の行為は下の行動規範リストのどれを説明しているか、該当する記号を文頭の(   )内に書き入れなさい。

(   )患者が診察室で服を脱ぐ際、通訳者は患者から見えない位置に移動するなどの配慮をする

行動規範リスト
ア 基本的人権の尊重 イ 守秘義務
ウ 忠実性と正確性 エ 中立・公平
オ 役割の境界を明確にする カ プライバシーへの配慮
キ 異文化理解と文化仲介 ク 権利擁護(アドボカシー)
ケ 専門職意識 コ 礼儀とマナー
サ 健康の増進 シ 他の専門職との連携

解答 カ

問11 (「倫理とコミュニケーション」の問題)※問題数10

次の行為が正しい場合には〇、誤っている場合には×を文頭の(   )内に書き入れなさい。

(   )通訳者は途中で先程訳した単語が別の意味だったと気が付いたが、会話が進んでしまっており別の話題になったので、あとで患者に話して訂正することにした。

解答 ×